【007 設計ノウハウの活用】

かなり以前より、熟練設計者の設計ノウハウを蓄積し、活用したいという声が大きく、それを実現しようとPDMの導入などの提案がされてきたものと思います。

PDMシステムは導入され、運用に乗ったとしても、果たして設計ノウハウの蓄積はされているでしょうか?

PDMをはじめとする管理システムには大きな問題があります。

それら管理システムには、最終成果物しか残らないので、いくら設計変更の結果を蓄積したとしても、設計課題に対して試行錯誤した設計者の検討プロセスを知るすべはなく、未熟な設計者によって、同じ間違いが繰り返されることになります。

自分は設計情報を管理する際、PDMなどに保管される正式情報とは別に、試行錯誤した情報をPDMとリンクした形で管理することを薦めています。

失敗情報は、当然、正式情報と同じレベルで保管することの必要はありませんし、その管理によって業務に支障があってはいけません。

ただ、『失敗学のすすめ(畑村洋太郎著)』のように、失敗情報にはノウハウエキスが残っています。

データを蓄積して、そのなかからノウハウ情報を抽出する必要があります。どのようにして抽出するか、どうやって活用するか・・・それぞれの企業の事情にもよります。

過去には、オントロジーの技術を使って、ノウハウ情報を抽出し、TRIZやQFDマトリクスなどを使って活用できる情報としたことがあります。