【008 解析データの管理方法】

一概に解析と言っても、設計対象の製品によって異なると思います。

機構系の設計をしている場合、応力解析やモード解析、樹脂成型品などの場合は、熱流動解析、高集積系の回路設計には、EMI対策のためのシミュレーション等々。

三次元CADが広まってから、急速に解析(CAE)も設計の領域に入り込んできました。

一時は、夢物語のように、数値解析によって、試作ゼロを実現するなどと言っていましたが、ゼロにならないまでも試作回数の削減には効果がでるようになってきていると思います。

製品設計段階で使われるようになったCAEですが、設計時にはいろいろな境界条件を設定して、シミュレーションするものですが、意外とその結果はレポートにまとめられる程度で、解析結果自体は個人のPCにあったり、捨てられてしまったりしています。

製品に問題が発生した際に、設計段階の検討内容と実際の問題と、なにがどう違っていたのかを分析する場合にも、解析に使っていたモデルや境界条件などを保持していないと正確な再現ができません。

また、流用設計などで過去の設計資産を使おうとした場合においても、流用元の製品・部品がどのような思想で設計されたのかを知る上でも解析データはとても有用です。

解析に使用する材料定義や境界条件などをルール化して、個人的な感覚で設定できないようにすることで、企業としてのシミュレーション技術の向上が図れます。

解析条件と解析結果とを比較しながら、徐々に解析レベルをあげていくためには、解析モデル、解析条件、解析結果、実際モデル、実験データなどをひもづけて管理することが必要です。