【010 ISO26262&制御システム品質向上】

ISO26262というとソフトウェアだけの話ではないのですが、ここのところ自動車業界において、制御系ソフトウェアの品質・設計プロセスが重要になってきています。Automotive SPICE(プロセス改善)含めて、ソフトウェアの重要度が増しているということなのでしょう。

実際のところ、自動車業界では機構設計者の需要は減っていて、ソフトウェア技術者が不足しています。

ハードウェアとしての自動車は成熟期になり、スバルのi-Sight含めてソフトウェアによる機能付加価値を高める領域に入っています。

これって、20年前の電機業界に起きていた流れと同じです。

今やグローバルでの競争力を失っている電機業界ですが、ひと通りの機能が成熟期に入ると、ソフトウェアでの差別化が進みます。

それが20年前。

元々、組込み系のソフトウェアはその比率が小さいところから始まっていますから、1つのチップを1人の技術者が設計開発をするレベルでした。

それが徐々に巨大化していきます。

ハードウェアの設計変更は後工程になればなるほど難しいくなるため、ソフトウェアへの依存度が高くなります。当然といえば当然なのですが。元々、少数で開発していたものを、複数人での開発になると、本来であれば十分に考えられた設計をもとに開発が進められていかなければならないはずなのですが、今の自動車に適用されているソフトウェアはかなりの複雑度を持っています。

それぞれの仕様変更に対する影響度がわからないようなソフトウェアになってしまっている可能性があります。

それぞれの機能ブロック毎にオブジェクト化し、設計漏れがないようなソフトウェアを開発すること。

これが今の自動車業界に求められていると思います。

かつて電機業界で起きたのと同じく、ハードウェア技術者が主戦場だった領域にソフトウェア技術者が入り込み、その重要性が増していく。

製本設計上のコミュニケーション含め、うまくいくわけがありません。できるだけ早いタイミングで、業務ルールの整備とハード・ソフトの切り分けの考え方などを明確にしなければならないと考えています。