【015 自動車部品サプライヤー業界の再編】

自動車業界にいろいろな動きが出ています。

1つは、制御系のソフトウェアの重要性が拡大したこと、もう1つは電気自動車やハイブリッドなどの生産比率によって欧米での輸入規制が強まったこと、もさらにはタカタのエアバッグの問題もありホンダ車の低迷です。

ご存じのように自動車業界では今までの内燃機関+機構制御の世界から、機構+ソフトでの機能制御へと切り替わっています。

ソフトウェアの重要度が増すにつれ、当然ながらハードウェアの価値は低くなってきます。

ハードウェアだけを製造してきたメーカーにとっては厳しい時代がくると考えられます。

クルマ自体の価格が同じだとするならば、ハードウェアは今まで以上の品質を求められながらも価格は下げられていきます。

ハード+ソフトでしか機能を保証できないとするならば、OEMはそのリスクをサプライヤへ転化するために、ハードだけでなくソフトと合わせて機能保証するメーカーに注文を出すようになります。

制御ソフト企業がハードメーカーを買収したり、ハードメーカーがソフトウェアも開発したりといった事業変革、M&Aが進むことが予測されます。

欧米でのエコ自動車推進の動きは今後も進められることが予測され、10年先を見据えたエコ化の道を選択し、技術開発を進めなければなりません。研究部門を世界のどこに持って、どのような技術開発を進めるのかがキーとなると考えます。

技術開発から実用化までの流れが、大きな課題となると思います。

国内においては、ホンダの低迷が問題を起こしています。

小型車の一部は好調ですが、恐らく今までにないぐらいに自信を失っているのではないでしょうか。

OEMが計画台数をさばけなくなると、そのしわ寄せはサプライヤにきます。ホンダ系のサプライヤは、アイサイトで好調なスバルや、デザイン戦略で成功したマツダに対して売込攻勢をかけていることと思います。

OEMからするとサプライヤを囲い込む戦略、サプライヤは系列を越えた営業を仕掛けなければ厳しい状況になっていると考えます。

1つのメーカーにべったりとくっついて仕事をすることの楽さから考えると、複数のOEMに部品供給することは要求仕様の出し方も、テスト仕様の要求もことなるので、業務が複雑化します。

中長期的な事業プランを立てる際に、年度毎のチェックポイントを設け、その状況により切り替えができるような戦略バリエーションが必要な時期だと考えています。